セキュリティエンジニアの夜勤事情について知りたい
夜勤が嫌な場合はどうすればよい?

このような悩みを解決する記事を用意しました!
現役セキュリティエンジニアが実体験と周囲の夜勤経験者の声も交えながら、セキュリティエンジニアの夜勤について解説します。
本記事でわかること
この記事を読み終わるころにはセキュリティエンジニアの夜勤実態がわかるだけでなく、夜勤を避ける方法も分かるようになりますよ。
夜勤を避けた働き方のヒントを紹介するので、ぜひ参考にしてください!
セキュリティエンジニアに夜勤はある?

セキュリティエンジニアの仕事には、夜勤が発生する職種とそうでない職種があります。
一方で、日中のみの業務が中心となる職種も存在します。
自分がどのような働き方をしたいかによって、選ぶべき職種が大きく変わります。
事前に夜勤が発生しやすい職種を確認しておきましょう。
夜勤があるセキュリティ職(SOC、CSIRTなど)
SOC
SOC(セキュリティオペレーションセンター)は24時間365日体制でアラートを監視し、インシデントの初動対応を行います。
そのため、2交代や3交代のシフト制で夜勤を含む勤務が基本です。
SOCはアラート監視が主な業務となるため、夜勤が避けられない現場が多いです。
CSIRT・IR
CSIRT(インシデント対応チーム)やIR(インシデントレスポンス担当)は通常は日勤体制ですが、サイバー攻撃や障害が発生した際は時間を問わず呼び出されることがあります。
オンコール体制で対応する企業が多く、柔軟な働き方が求められます。
夜勤が少ないセキュリティ職(脆弱性診断、ペンテストなど)
一方で、夜勤がほとんど発生しないセキュリティ職も存在します。
代表的なのは、脆弱性診断やペネトレーションテストを専門とするセキュリティエンジニアです。
これらの業務は、主に日中の時間帯に計画的に実施されることが多く、夜勤はほとんどありません。
頻度は高くありませんが、例外的な対応があることは理解しておきましょう。
夜勤ありセキュリティエンジニアの働き方と具体的な業務内容

セキュリティエンジニアの夜勤は、単に夜の時間に勤務するだけではありません。
シフト制にくわえ、緊急時だけ対応するオンコール勤務もあります。
業務内容も、システム監視からインシデントの初動対応まで多岐にわたります。
ここでは、それぞれの働き方と業務内容を具体的に紹介します。
SOCの夜勤シフト制の実態
SOCはシステムやネットワークを24時間365日体制で監視する役割を担います。
そのため、2交代制や3交代制での勤務が一般的です。
- 2交代制(例:9時〜21時、21時〜9時)
- 3交代制(例:8時〜16時、16時〜24時、24時〜8時)
アラートが少ない時間帯でも、重大なアラートが発生した場合は即時対応が求められます。
インシデント対応で発生する夜間勤務のケース
夜勤がない職種でも、重大なセキュリティインシデントが発生した場合には、夜間勤務が発生することがあります。
特にCSIRT(インシデント対応チーム)やIR(インシデントレスポンス)担当者に多いです。
下記などの緊急時に呼び出されることも珍しくありません。
- システム障害時の緊急対応
- サイバー攻撃発生時の初動対応
このような働き方はオンコール体制と呼ばれ、急ぎ対応が求められます。
いつ連絡が来ても大丈夫なよう、常に連絡が来ていないかを確認する必要があるため、心身ともに負担が大きいです。

旅行の予定があったのに、急なインシデント対応で行けなくなった人がいました。
セキュリティエンジニアにおける夜勤のメリットとデメリット

夜勤にはメリットとデメリットが存在します。
夜勤手当や日中の自由時間などの利点がある一方で、生活リズムの乱れやキャリア形成の難しさなどの欠点があります。
自分のライフスタイルやキャリアプランに合わせて、夜勤の有無をしっかりと検討しましょう。
メリット|空き時間が多く勉強できる/日中に出かけられるなど
夜勤のメリットは下記です。
- 空き時間が多い
- 日中に出かけられる
- 夜勤手当がつく
空き時間が多い
まず、空き時間が多いというメリットがあります。
夜勤はアラートの検知数が少なく、業務が落ち着いていて空き時間が多いです。
この空き時間を有効活用し、資格取得の勉強や自己学習などに充てている人も多くいます。

僕は空き時間で勉強し、2つの資格を取得しました。
日中に出かけられる
夜勤のため、平日の昼間に自由な時間がとれます。
役所や銀行など、平日しか開いていない場所に行きやすいです。
夜勤手当がつく
夜勤手当で収入が増えるという金銭的なメリットもあります。
多くの職場では、夜勤に対して手当が支給されます。
収入が少ない若手にとっては、大きなポイントとなります。
デメリット|スキルアップが難しい/他業務へアサインされにくいなど
一方で、夜勤は下記デメリットがあります。
- スキルアップが難しい
- 他業務へアサインされにくい
- 生活リズムが乱れる
スキルアップが難しい
夜勤中心の仕事はアラート対応や定型業務など、同じ作業のくり返しになりやすいです。
スキルを高めるような複雑な業務は少なく、成長の実感が得られにくくなります。
将来のキャリアを考えるうえで、自分が成長できるかどうかは重要な判断材料になります。
他業務へアサインされにくい
他の業務へアサインされにくいという問題があります。
夜勤が中心の働き方だと、日中に行われる会議に参加しづらくなります。
また、チームメンバーとコミュニケーションをとりながら作業を進めるのが難しいです。
その結果、新しい業務に関わる機会が減ってしまいます。

僕も、夜勤勤務のために別業務をなかなか経験できなかったです。。。
キャリアの幅を広げたいと考える人にとっては、大きな障壁になるかもしれません。
生活リズムが乱れる
夜に働くことで昼夜が逆転し、生活リズムが乱れます。
体が休まらず、疲れがたまりやすくなるケースも多いです。
さらに、夜勤の勤務がある日は家族や友人と予定を合わせづらくなります。
体調や人間関係を大切にしたい人にとっては、大きな課題になりますね。
夜勤なしのセキュリティエンジニアになる戦略

夜勤を避けたいと考える方は少なくありません。
その場合は、夜勤の少ない職種を選び、事前に情報収集を行うことが大切です。
ここでは、夜勤を避けるための具体的な方法と注意点を解説します。
夜勤なしの業務を選ぶ
夜勤を避けたいなら、夜勤が発生しにくい業務を選ぶのが効果的です。
たとえば、脆弱性診断やペネトレーションテストなどがあります。
これらの業務は日中に行われることが多く、夜勤のリスクは低めです。
求人票や企業の採用ページを確認し、業務内容や夜勤の記載がないかをチェックしましょう。
転職エージェントに希望条件として「夜勤なし」を伝えておくと、マッチした求人を紹介してもらいやすくなります。
転職前にすべき2つの準備:情報収集と意思表示
夜勤を避けるには、転職前の準備がとても重要です。
事前に情報を集めておくことで、ミスマッチの職場を避けられます。
たとえば、口コミサイトや転職エージェントを使えば、実際の働き方や夜勤の有無がわかります。
また、面接のときに「夜勤は希望しない」と明確に伝えることも重要です。

自分で言いにくければ、転職エージェントに代わりに伝えてもらうと安心ですね。
まとめ|夜勤なしのセキュリティエンジニアを目指そう

セキュリティエンジニアの夜勤について解説しました。
- セキュリティエンジニアの夜勤は職種によって異なる
- 夜勤があるのは主にSOCで、CSIRTやIRなどは夜間対応の可能性あり
- 夜勤にはメリットもあるが、デメリットが大きい
- 夜勤お断りの場合は、転職エージェントなどを活用して夜勤を避ける
夜勤は心身の負担が大きく、長く続けるのは大変です。
生活リズムの乱れやキャリア形成への影響など、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
もし、夜勤のない働き方を望むなら、転職エージェントの力を借りるのが近道です。
希望条件を伝えるだけで、夜勤のない求人をピックアップしてもらえます。
「夜勤はしたくない」そんな思いがある方は、まずは無料で相談してみましょう。
今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。参考になれば幸いです。